今回の旅1日目https://yumi21.com/archives/677
2日目https://yumi21.com/archives/685
そして、いよいよ最終日。この日は、予報通りの雨模様。梅雨の合間の旅行なので、2日晴れただけでもラッキー。今日は、当初2日目に予定していた那智大社へ。勝浦港にも足を伸ばして、美味しいマグロ丼を食べようと企画していたけれど、帰りの時間を考え、マグロは断念。それでも、那智大社の奥の院飛瀧神社通称那智の滝を娘に見せたくて、雨の中、力を振り絞って(私)運転を頑張った(笑)
娘としばらく、見入っていた。
そして、娘が言った。
「まるで、千と千尋の神隠しに出てくる〝ハク〟が、上から降りてくる様だね」
本当だ!!
白龍がすごい勢いで、上から下に向かって、何頭も何頭も降りてくるかの様に、凄まじく力強い滝だった。
シトシト降る雨の中だったけれど、色んな感覚を共有出来た時間だった。
この滝を最後に、帰路に着く時間となった。さあ、家まで、また300km!帰りますか〜と、道を出たすぐそこに、またまた動物さんが現れた。
この熊野の旅では、色んな動植物にも、迎えられた感じだ。ありがとうございました!
ここからの帰りの運転は、行きとは違って疲れとそして雨‥私も多少の睡眠不足で、眠くなるのも?!早かった。トンネルも幾つも幾つも通って、山を潜り抜けて行く‥やばい‥眠い‥隣で、娘がビビり出した。
娘「お母さん!蛇行してる!やばいよ!」
私「大丈夫ーお母さん、すぐ眠くなるの‥」
いや、普通にまずい状態だった。何とか、SAに辿り着き、仮眠をして復活。あとで、こんなことを娘から言われた「私、まだ死にたくない!」って真剣に思ったと笑
そして、そのあとの道中、車の中では、思わぬことから、私の高校時代の話になっていく、そしていつしか、結婚した時のこと、娘たちが生まれた時のこと、嫁として頑張って来たことなど、今日まで、色んな苦難を夫婦で乗り越えて来たことなどなど‥初めて、娘に話したこともたくさんあった。今まで敢えて言う機会もなかったこともある。
そんな私の話を聞いて、娘は、「本当に、よく頑張って来たよね、お母さんの自分史聞かせてもらっちゃったなー」とても、大きく受け止めてもらえた感じだった。
3日間、ずっと一緒にいることで、母としての私と、一人の女性としての私を、見てもらえた感じがした。もちろん、私も同様だ。娘として見ると、私が何とかしてあげなきゃ、が出てしまうが、今回は、友達みたいな感じで、親の意識が少し薄らいで、一人の女性として健気に生きている姿に感動すら覚えた。
でも、幼い頃の話や、ふと言葉にする優しい感性にとても愛おしく思えたり、今、お付き合いしているパートナーの話も、よく聞けて良かった。もう、私が心配することなど、何もない。
今回の旅は、私達親子にとって、最高のタイミングだった。
熊野の神さまに優しく抱かれて、すべてを緩やかに、何かを取り戻すことが出来た旅だった。
大いなるもの‥その存在を感じた時間でした