学校というひとつの箱の中で‥

昨年の秋に美容学校入学して、ふたつの季節を超えて、3つめの季節の春を迎えようとしている。昨日は、技術の一つ、〝オールウェーブ〟4つのカールの仕上げ確認の日だった。

半年とはいえ、月2回程度の授業と一週間のスクーリングの成果は如何に!?

本日は、7限全てこの技術。最初は、自分のペースで4つのカールを作り、先生にチェックをしてもらう。当初に比べれば、気になる箇所の質問もレベルアップしている。とはいえ、やはり、同じことを皆でやっていると、それぞれ個性が出てくるから面白い。

形なるものを作るとなると、どうしても器用、不器用の差が出てくる。練習量の違いも然り。

何かを教えてくれる場所は、当たり前だけれど、〝出来る〟ことが優先される。当然。そうすると、そこに、出来る人、出来ない人の線引きが出来てくる。今の段階では、まだゆる〜く。私は、ゆっくりペースで中々OKを出してもらえないから、そこの感覚がよくわかる。

先生が全員を同じ様に進めていくことは、難しいことも理解出来る。

私のようなある程度人生経験積んでる方も多いので、そこに競争心や出来ない人を見下すみたいなことは、ない。でも、国家試験に合格するのが目的なので、やっぱり、どこか、取り残されてはいけない、という必死さも出て来る。

このあるひとつの目的だけに向かっている空間だと、出来る人が良くて、出来ない人が悪い、みたいな勘違いが起きやすい。

今、出来なくても、いいのに‥

たぶん、私が、このことに一番囚われて生きて来たから、今、このことにどう向き合うか試されているようだ。

昨日も、先生が次に進める人を選んだ時、私は選ばれなかった。私は、ほんの少し自信があっただけに、少しだけ残念な気持ちだった。ちょっとだけ残念、まーいいや、今一度、練習し直そう〜なんて、自分に話しかけていたつもりが、身体は遅れをとった悔しさと動揺で、たくさん入ったピンケースを机から落とし、思いっきり、ガッシャーンと音を立て、周りにピンを撒き散らしてしまった。たったこれだけのことで、私、動揺してる?逆に自分にびっくりもした。

私自身が、優劣つけてる、出来る人、出来ない人。今、出来なくてもいい、なんて言いながら、一番線引きしてるのは、自分だった。

私が今いる学校は、小さな箱だ。社会は、もっと大きな箱。優劣や差別、これ自体が何もないことが理想なのか?!いやいや、違いはあって当たり前であり、そこに優劣や差別は必要ない、そうであって欲しい。

自分の目線に置き換えると、今置かれているこの場所で、自分がどう捉えて、どう感じているのかを、ちゃんと俯瞰してみれたら、面白いなぁーなんて考えていたら、先ほどの動揺は、どっかに消えていた。

そんなことを考えながら、今日の授業の終わり頃には、先生から今期レベルの合格点を何とかいただき、仕上げの写真を撮ることが出来た。

今日も、よくがんばったなー

これからも、私のペースで行こうー楽しく!

上からスカルプチュアカール、右リフトカール、その下左リフトカール、隠れてるけど、その下が、メイポールカール。成長したよ、うん!!